冷え性は女性特有の症状
とくに思春期や更年期の女性に多くおこります。血液の調節する自律神経の働きが鈍って血管の少ない手足の血液の循環が悪くなることからおこるようです。自律神経の働きを良くして、積極的に体を動かして血液循環や新陳代謝を活発にするような生活を心がけることが大切です。食事は、たんぱく質、ビタミン、鉄が多く含まれたものを摂るようにしましょう。また、ぬるめのお風呂にゆっくりはいり体をあたためることも大切です。
ごまにはビタミンEがたくさん含まれています。ビタミンEは、末梢血行障害や高血圧や心臓病を予防する働きがあります。炒ったごまに同量のくるみを加えてすり鉢などで粉末になるまですりつぶし、適量のハチミツを加えて、これを1日大さじ2を毎日たべると改善します。
ラム肉(羊肉)には体をあたためる作用があるので、寒さにあたって体が冷え、おなかが痛んだり、脇腹がひきつれて痛んだりする、冷えからくる腹痛を治します。
また、ラム肉が肉類の中では最も体を温める作用があり、足腰が冷えてつらいという冷え症に効果があります。ラム肉を焼いて食べるジンギスカン鍋が、寒冷地の北海道で好まれるのも、羊の肉が体をポカポカ温めるためでしょう。
わさび(山葵)は体をあたためる働きがあり、冷え症の方にも効果的です。昔は入用剤としても使われ、これは葉をきざんで、浴用としました。殺菌効果とともに血行をよくするので、体をあたためてくれます。
梅は女性に多い冷え症にも効果があります。冷え症とは血液の循環がよくなく、身体のすみずみまで行き渡らないことから起こる症状なので、血行を生き生きさせる梅を日頃から常用すると、冷え症も自然に治ってきます。